
このカテゴリでは、骨粗鬆症の話をするときによく出てくるキーワード、骨密度・骨量・骨質についてそれぞれ詳しく解説しています。
骨の健康をみるときの3つの物差しについて知っておくと、骨粗鬆症予防に役立つでしょう。
骨には、外側の皮質骨と内側の海綿骨の2つのタイプがあります。
このように、体の部位によって皮質骨と海綿骨の割合が異なっています。
背骨や腰の骨などは、海綿骨がそのほとんどを占めていて、海綿骨の周りを薄く皮質骨が覆っているのだそうです。例えていうと「食パン」(パン耳が皮質骨、パンの内側の白い部分が海綿骨)のようなイメージです。
海綿骨は、皮質骨に比べて骨代謝が活発に行われているので、骨粗鬆症になって骨代謝のサイクルが崩れると、まずはじめに海綿骨の部分の骨量が減り、もろく弱くなっていきます。病状が進行すると皮質骨も薄くなっていき強度を失っていきます。
そのため、骨粗鬆症検査では、まずは海綿骨のミネラル成分量を調べることが多いというわけです。
骨量をある容積あたりで割ったミネラル量のことです。骨粗鬆症検査では骨密度を測ります。
骨密度の計測法なども載せていますので、ぜひチェックしてみて下さい。
骨塩量とも言われています。骨の中のカルシウムを含んだミネラル成分のことで、骨の中のミネラル量をすべて含んだものが骨量です。
気になる骨量の平均値についても調べてみました。
骨強度を左右しているのが骨質です。骨密度が高くても骨折してしまう人は、この骨質が劣化している可能性があります。
骨粗鬆症による骨折リスクを減らすためには、骨質を改善することも重要。骨質が良ければ、多少骨密度が低くても骨折しにくいとも言われています。