骨量

ここでは、骨密度とともに骨粗鬆症と密接に関わりのある骨量について詳しく調べてみました。

骨量とは?

骨量(骨塩量、骨塩定量とも呼ばれる)とは、骨全体に含まれるミネラルの量を意味しています。骨密度と同じもの?と思われるかもしれませんが、厳密には少し違います。

骨は、外側の硬い皮質骨と内側の海綿骨(骨梁)からなっているのですが、骨量の場合は皮質骨を含めた「骨全体のミネラル量」を指し、骨密度は内側の海綿骨(骨梁)の密度を指しているそうです。

少しややこしいですが、骨粗鬆症の診断基準になるのは骨密度のほうだと考えてもらえればと思います。

ちなみに、骨量のミネラル成分は、カルシウムとリンがそのほとんどを占めています。

骨量の平均値はどのくらい?

最も骨量が多いとされている20~40歳での推定骨量を体重別に出したデータがあったのでご紹介します。(参考:タニタ体重化学研究所)

男性の場合

  • 体重60kg未満…2.5kg
  • 体重60~70kg未満…2.9kg
  • 体重75kg以上…3.2kg

女性の場合

  • 体重45kg未満…1.8kg
  • 体重45~60kg未満…2.2kg
  • 体重60kg以上…2.5kg

推定骨量は、骨の固さや強さ、骨折の危険を推定するものではないので、あくまでも参考までに見ておいて下さい。

骨粗鬆症や骨折を予防するためには、骨密度だけではなく、この骨量も増やすことが必要になります。

骨粗鬆症は、なんらかの原因によって「骨代謝」のバランスが崩れ、骨吸収が骨形成を上回って骨量の減少が著しくなった結果起こるとも言われています。

骨代謝とは

OKサインの女性画像骨は成長期の段階で活発に作られていき、20代で骨量のピークを迎えるとされています。その後は40歳くらいまではおおよそ一定の数値を保っていますが、40代半ばを過ぎたあたりから徐々に減少していきます。

しかし、大人になってからの骨は何も変化が起こっていないように見えて、実は活発な新陳代謝が繰り返されています。

骨は成長期を過ぎても「リモデリング」という代謝を繰り返し生まれ変わっているのです。

リモデリングとは、骨を壊す働きのある「破骨細胞」が骨を吸収(骨吸収という)していくと同時に、骨を作る働きのある「骨芽細胞」が、骨吸収された部分に新たな骨を作ること(骨形成という)です。

この骨代謝は、絶えず行われているため、1年間で約30%の骨が新しく生まれ変わるとされています。

骨を丈夫に育てて将来の骨粗鬆症を防ぐためには、骨代謝のバランスが崩れないようにしっかりと成長期の段階で必要な栄養素を摂ることが肝心です。

子供のころからの食習慣が、大人になってからの骨量や骨密度に大きな影響を及ぼします。また、運動で適度に骨に刺激を与え、強い骨を作ることも大切です。

もちろん、高齢者は骨量を増やせないというわけではないので安心して下さい。骨粗鬆症にかかった高齢者でも、吸収型カルシウム食品の摂取などによって骨量の増加が臨床データで明らかになっています。

ですが、やはり子供のころからの積み重ねで骨の健康は左右されてしまうというのも事実なのです。

次のページでは、骨質の低下についても見ていきましょう。骨の量だけでなく、質が低下することでも骨粗鬆症にかかりやすくなります。

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