骨粗鬆症による「いつの間にか骨折」とは?

こんな症状は「いつの間にか骨折」している可能性大

知らない間に骨折している状態を「いつの間にか骨折」といいます。ここでは、「いつの間にか骨折」の症状や前兆について紹介していきます。

「いつの間にか骨折」の症状

骨折と聞くと、とても痛みのある症状を想像しますが、圧迫骨折といわれる症状には、痛みを伴わない骨折があります。そのような骨折は「いつの間にか骨折」と呼ばれています。最近は、CMなどでも耳にしたことが、ある方も多いのではないでしょうか。

「いつの間にか骨折」の特徴は、痛みの症状がほとんど少ないことです。そのため、約半数の方は、気づかないこともあります。お年寄りの方の中には、背の低くなってきた方や、腰の丸まった方は圧迫骨折=「いつの間にか骨折」が起こっている方も多いのです。
では「いつの間にか骨折」は、どのような時に起こるのでしょうか。元々、骨粗鬆症で骨の弱い方は、小さな衝撃でも、骨折してしまうことがあります。 例えば・・・

  • くしゃみやせきなどの、力が入る時
  • 転倒・尻もちをついてしまった時
  • 階段を上ったり降りたりする時
  • 段差に気づかず少しつまずいてしまった時
  • 重いものを持ち上げた時など

普段の生活で、何気なく行なっている行動によって、骨折している場合が多いのです。こんな動作で骨折をしてしまうの?と驚かれそうですが、骨粗鬆症は私たちが思っている以上に、生活に支障をもたらす怖い病気です。

骨粗鬆症による「いつの間にか骨折」は女性が多い?!

骨粗鬆症になりやすい女性は、骨粗鬆症よる「いつの間にか骨折」を多くの方が発症しています。 特に女性に多い理由は、骨量が少ないことが原因の一つです。また、女性は閉経することで急激に骨量が減り、男性よりも10年早く骨粗鬆症から骨折の症状が多く見られるようになります。60代では2人に1人が骨粗鬆症になるほど、女性にとって骨粗鬆症は身近な病気になっています。
女性ホルモンの1種のエストロゲンは、骨を脆くしてしまう原因の細胞を抑える働きがあります。しかし、閉経するとエストロゲンが分泌されなくなってしまうので、骨が脆くなっていき骨粗鬆症の原因となります。そのため「いつの間にか骨折」になりやすいのです。

「いつの間にか骨折」の前兆

「いつの間にか骨折」には前兆が見られることもあります。
痛みの少ない「いつの間にか骨折」は、背中や腰が曲がり始め、背が低くなっていく傾向があります。背中や腰が少し痛むと感じる方も、「いつの間にか骨折」になっている場合もあるので、注意することが必要です。

「いつの間にか骨折」は気づかないうちに、体にどんどん負担をかけていきます。早めに気づくことで治療し、骨折をすることもなくなるので、定期的に検診するようにしましょう。

室内・外出先での骨折予防対策

年齢を重ねるにつれて、周りの生活環境を骨折しないように対策しておくことは大切です。早めに対策することで、未来の自分が楽しく過ごせます。骨折によって寝たきりの生活は避けたいですね。「あの時対策をしておけばよかった・・。」と後悔しないように、しっかり骨折予防対策を行ないましょう。ここでは、室内・外出先別でできる予防対策を紹介していきます。

室内でできる骨折予防対策

室内でも危険な場所がたくさんあるため、転倒に気をつけなければいけません。

●部屋の中

部屋の中では、歩く時に妨げになる小物類や雑誌などを床に置きっぱなしにしないように気をつけましょう。小物でも踏んでしまうことで、転倒の危険性が高くなりますので、しっかり片付けておくことが大事です。また、コンセントのコードも転倒の原因の一つ。引っかかって転ばないようにきちんとまとめておきましょう。

●浴室

浴室は、特に滑りやすい場所です。床にシャンプーやリンス、ボディーソープが飛び散ってしまった床は大変危険。浴室の床は柔らかくないため、転倒した時の体にかかる衝撃は強くなります。浴室では、転倒予防のために手すりをつけるようにしましょう。また、浴室は床が乾きやすく風通しをよくしたり、水はけの良い床に変えたり対策をしましょう。脱衣場には、吸収率の良いバスマットを敷くことをおすすめします。

●立ち上がる時

椅子やトイレで立ち上げる時は、よろけて転んでしまうことがあります。立ち上がる時用に、手すりがついている安定感のあるしっかりとした椅子を置いたり、近くに手すりをつけたりすると安心です。

●階段

階段のあるご家庭では手すりは必須ですが、階段が暗い場所に設置されている時は、電気や照明をつけるようにしましょう。ゆっくり確認しながら、上り降りをするようにしてください。

●服装

裾の長いズボンに注意しましょう。家の中では、服装に気を遣う必要はありませんが、転倒防止のため着用する服を考えましょう。

●スリッパ

フローリングの上でのスリッパは、滑りやすくなっています。なるべくスリッパは使わないようにしましょう。スリッパを使用する時は、かかとまでの、滑り止め付きのスリッパを選びましょう。

このように家の中でも、注意する場所がたくさんあるので対策をするようにしましょう。大がかりなリフォームでバリアフリー対策をするのは、費用面で負担がかかってしまいます。ホームセンターで売っている滑り止め予防のグッズを工夫することで、骨折予防対策ができます。

外出先でできる骨折予防対策

外出先では、予期せぬことが起こることがあるので動きやすく安全な恰好を心がけましょう。

●外の状況を確認する

外出時は、天気に気をつけることも大切です。雨や雪の日は、とても滑りやすくなっている場所が多いので、晴れの日に合わせて外出するようにしましょう。また、夜道は暗くなっており、足元の状況の確認ができません。なるべく明るい時間帯の外出を心がけ、夜間の外出時は電灯の多い道を選ぶようにしてください。

●服装

服装は歩きやすいことを心がけましょう。裾が足に絡まりやすいデザインの服は着用しないようにしましょう。転倒した時のために、体を支えられるよう両手をあまりふさがないように、リュックサックにすることをおすすめします。重い荷物を持つなどで、片手がふさがってしまった時は、杖などを利用して転倒防止に努めましょう。

●靴

靴は、かかとのあるタイプを選びましょう。軽くて滑りにくい、履きやすい靴がおすすめです。

●歩行時

手すりのある場所を選び、段差に気をつけて歩くようにしてください。外出時は、急な自転車や車の飛び出しの危険性もあるので、周辺の確認をして行動することが大事です。信号を渡る時は、1人で焦って渡ろうとせず、周りの方にお声がけをして助けてもらうようにしましょう。

●自転車

自転車に乗る方は転倒防止のために、こぎにくくなってしまうスカートやサンダルで乗らないようにしましょう。ブレーキやタイヤの点検をこまめに行ない、転倒につながる事故のないようにすることが大事です。

外出時では、未然に防ぎきれないこともたくさんあるため、自分自身で注意し、対策していくことが大事です。